こんにちは~ お久しぶりです、ガイです。
更新していない間のD2になりました。DC2ラストチャンスの年です。
DC1も出していたのでこれが三度目のチャレンジ。計画に多少の変化はあるものの、あまり大きな変更はないので二年分の修正+今年分の修正が入った書類になるわけですが、つい先日それを新任の先生(DC2, PD 採択経験者)に見てもらったところ、真っ赤になって返ってきました。涙。
しかし、ありがたいことに一般化できるコメントを沢山くださったので、よい機会だと思って文章化してみました。自分の採択につながるかはわかりません*が、今回の項目に照らして採択者の書類を見ると、ちゃんと反映されていて面白いです。個人的には「集めたはいいが、どのポイントを真似すればいいのかわからないし、要素を抽出している時間は無い…」という悩みは解消されましたので、そういう悩みがある人にはもしかしたら役に立つかもしれないです。
さて、御託はいい、って感じですね。書いていきます。
*【追記】2022 年9 月 DC2 採択されました!
論理的な文章の組み立て方
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着地点を意識する
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一本のストーリーラインを作って、それに沿って情報を並べる
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伏線を張る(見えるように)
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伏線を回収できると気持ちが良い
- 回収はできる限り早い方がいい(モヤモヤするので)
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「強調部分を飛んで行ったらなんとなく内容がわかる文章」が理想
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申請書は「説得」
- 課題提案(説得)に向けて重要な情報と些末な情報を仕分ける
- 読者に情報の仕分けをさせない
- <待たせると評価が下がる> 読者は早くスッキリしたい!!
アピールに必要な情報以外は極力省く
読み手の思考を止めないことが最重要
- 文章もビジュアル!一枚で一つの景色と考える
- 図はカラーのほうがいいかも(今の審査員は画面で見るひともいる)
- 特に重要な部分は改行を挟まない
- 同じ意味の用語をバラバラに使わない
- 不用意に曖昧語を使わない
- 形容詞よりも動詞のほうがアクティブな印象(例:「短い」<「短くなっている」)
- 先行情報で迷わせない
- どの段階でどのくらいの情報を呈示するかを計算
- 事前情報のない専門用語を急に出さない
- 事前情報の無い専門用語を並べると非常に限局的な内容に(しょぼく)見える
- 申請書では広がりのある研究に見せなくてはダメ
- 特に後半にかけては段々話を広げていく
- 申請書では広がりのある研究に見せなくてはダメ
- 専門用語が避けられないなら、せめて修飾語をつける(「こういう」ホニャララです)
- 「こういう(意義)」の部分のほうが書類上重要
- 事前情報の無い専門用語を並べると非常に限局的な内容に(しょぼく)見える
- エッセンスには詳細を書かない
- 雑誌の見出しはエッセンス抽出の好例
- 「芸能人W不倫!APAおよびホリデーIN!」(見出しには詳細NG)
- 雑誌の見出しはエッセンス抽出の好例
説得材料
- なぜその研究をする必要があるのか?
- 自分がその研究をすることの必然性
- 自分にとっての意味
- 社会にとっての意味
- 自分の研究が(個人に与える影響だけでなく)「社会」の要請にどう応えうるか
- つまり、税金をそこに投入させるメリット
- 自分がその研究をすることの必然性
課題の具体例
- どのくらい社会で問題になっている?(各省庁の資料等から調べる)
- たとえば、患者が回復した場合に社会にとってどの程度ワークフォースになりうるのか
- その疾患によって国、社会がいかに損をしているか、情報を集める
- 既存の解決策があるのなら、そのデメリットを訴える
- 他の類似のものよりも自分の対象のほうが重要だということをアピール
- たとえば、疾患が対象なら、ほかに数多の疾患がある中でどうしてその疾患が重要なのかを客観的に述べる
課題を述べる上での注意点(実際に言われた内容)
- 世間で認知度が高まっている≠重要
- 併記情報の住み分けを考える
- 「Aであったり、Bであったりする」などと書いて情報を併記するならAとBは完全に独立の情報を載せる
- 申請書は「説得」=わざわざ弱みを書かない
- 「関連」はどちらが因果関係における上流か全くわからないときに使う
- 「示唆される」は超弱い
- 言い切れないときやかなり冒険した内容を言っているときに使う
- 「知られている」「報告がある」は危険
- もうやらなくてよくない?になる
- 「必要である」or「重要である」に言い換えるといいかも
- 最初の文で結論を述べるなら、前後の文がどういう関係にあるのかを説明する言葉を入れる
- 結論→「というのは」「すなわち」→理由
- 学振では1Pの終わりに何を明らかにするか、それによってどういう未来が来るのかを書く
- 読み物としての面白さを考える(たぶんストーリー性のこと)
日常編(雑談)
上記のことを頭において相手を説得してみよう!
例「とあるブランド物のバッグを買ってもらいたい(説得)」
- そもそもブランドとは?(定義)
- そのブランドのバッグの客観的価値
- 自分がそのブランド物を持つ事の必然性
- 自分にとってのそのブランドの価値
- ブランドにとって自分がそのブランドの製品を持つ価値
- 相思相愛だと説得力が増すのでよい◎
- そのブランドのバッグを持つことでどのような未来が訪れるのか?
- 自分の未来
- ブランドの未来
大体こんな感じです。採択者の書類を見ていて特に感じるのは「伏線(モヤモヤ)」からの「伏線回収(スッキリ)」が早いなってことです。さらっと読める書類が理想、というのは何度も聞いていたものの、愚かなわたしはそれって具体的にどういうこと?とモヤモヤしていたので、そこが言語化されてスッキリって感じでした。
これらの項目をもとに修正して採択されたら伏線回収できて最高なんだけどな~。まあ、そう甘くはないんでしょうね。
それでは、また~。