今回の帰省から父に雑草の名前を習い始めたが、わたしには草の名前を覚える才能がないらしい。前日に習ったオヒシバを指して「オヒルギ」と言って父に「それじゃマングローブだよ」と笑われたうえ、指さしたそれはオヒシバではなくキシュウスズメノヒエというまったくべつの植物だった。似ている草は全部同じに見える。つる植物も全然見分けがつかず、クズとアレチウリとカラスウリが全部同じに見える程度には重症である。
考えてみれば、わたしは人間でさえ「眼鏡」とか「やせ型」とか「美人」とか、雑なカテゴリーでしか記憶できないのだから、植物も同じことなのかもしれない。基本的に、外見的特徴だけしか情報がない場合、属性以下のレベルでの識別に情熱を持てないんだよな。たとえば「イケメン」という属性は好きなわりに「好きなイケメンは?」と言われると誰も思い浮かばないようなところがある。中身を知らないと個体として認識できないから、草を覚えるのにもエピソードが必要かもなぁ。
身の回りの生き物の名前を覚えて世界の解像度を上げたいとこの頃思うんだけれど、なかなか遠い道のりだ。
以下、今回習ったひどい名前の植物シリーズ。
おまけ