こんにちは~ ガイです。
お正月ですね。今年も本ブログをどうぞよろしくお願いいたします。
さて、年末休暇に入ってからというもの、わたしは研究に手を付けるのが嫌になって『理科系の作文技術』という、理系の文章の書き方の古典 of 古典の本を読み始めました。
こういった、いわゆる"取説"に近い文章を読むのが苦手で逃げ続けていたのですが、博士を修了したひとのおすすめに頻出の書籍なので、これを機に向き合ってみることにしました。
色々と役に立つところはあったのですが、とりあえず基本中の基本、コンマ・セミコロン・コロンなど、区切り記号の知識がこれまでのわたしはいい加減すぎたことがわかったので、まとめます。
いままでの記事では使い方をまちがっていたかも泣
直す気力がないので放置しますが、お許しください。
- コンマ(,)
- セミコロン(;)
- コロン(:)
- 書籍内で紹介されていた例文(コロン・セミコロン・コンマ)
- なかぐろ/なかてん(・)
- ダッシュ(―)
- リーダー(…)
- カッコ
- 【おまけ】黒黒した文章にしないコツ
コンマ(,)
縦書きならば読点(、)にあたる記号。
日本語における読点の打ち方は人それぞれだが、初等科の教科書での目安としては
- 「受ける言葉」がすぐに続く場合はつけない。離れているときはつける
受ける言葉とは:たとえば、主語述語で言うなら「述語」にあたる部分。
例:ぼくは, おじさんの家へ行った。(下線部が「受ける言葉」)
- 二つの分からできている文は、間につける
例:雨が降ったので, 遠足は中止になった。
- コンマが多すぎてくどい場合は「受ける言葉が離れているとき」のコンマは省いてよい
- 省けるコンマが二つある場合は「かかる―受ける」の距離が近い方のコンマを省略
例:きのう、ぼくは(コンマ省略)おじさんの家に行った。
下線部は「かかる―受ける」関係にある言葉。
そもそも横書きの場合は読点ではなくコンマになる、というのを恥ずかしながらわたしは初めて知りました…。メールやツイッターで常に句読点が(,)(.)の人たちってそれを知っててやってたんだな~となりました。ただし、このブログではいまのまま(句読点のまま)でやっていこうと思います。わたし個人の感覚としては読みにくいので…。
セミコロン(;)
コンマの親玉。並列的な区切りを表す。<説明>の意味は含まない。したがって、コロンのようには使えない。
つまり、コロンの場合は
A: マカロン, B: チョコレート
のように使えるが、このコロンをセミコロンに代えることはできない。カンマで代用することは可能。
(弊ブログの記事はここの用法がすこし怪しいかもしれません)
コロン(:)
コンマより強く、セミコロンより弱い区切りの記号。
コロン前の文についての
- 詳細
- 要約
- 説明
を示す役割を持つ。一口で言えば「すなわち」に相当する。
書籍内で紹介されていた例文(コロン・セミコロン・コンマ)
(金の蒸着膜の電子回析写真 (a) (b) (c) を三枚並べて)
図1. MgO (001) 面上の金の蒸着膜の電子開設写真: (a) 蒸着後; (b) 200℃, 100 s の燃焼後; (C) 200℃, 1000 s の燃焼後.
【おまけ】単位前後のスペース
ちなみに、単位前後のスペースについて。
℃ などの゜の前にはスペースを入れないが、それ以外の単位と数字の間にはスペースを入れるのが一般的であるようです。%の前後については諸説ありの様子。参考は以下。
コラム特許翻訳:数学記号や単位等におけるスペース - (beikokupat.com)
また、参考書籍ではコロンやセミコロンの前後にスペースを入れているように見えるのですが、ネットで見た感じはコロンやセミコロンの「後ろ」に入れているものが多く見えます。
なかぐろ/なかてん(・)
並列・並列連結を表す。ハイフンの代わりに使うこともある。
ダッシュ(―)
(書籍内では「ダッシ」と書かれている。)
格式張っていない文章でカッコやコロンの代わりに使う。
リーダー(…)
「以下おなじようなものが続くが省略する」、あるいは単に「以下省略」を表す。
セリフや文章の後にリーダーをつけて余韻などを表現する文章はよくあるけど、そういう場合に(以下に似たような内容が続きます)と解釈することもできなくはないね…?
カッコ
- 欧米では数式内のカッコの順序は{[( )]}
- クオーテーションマーク(””)は日本文では使わない
カギカッコ(「」)を使う場面
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会話文
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ほかの文章または文からの引用
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ある一つの考え、概念をはっきり浮き立たせて書く
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二重カギカッコ(『』)を使う場合
ギュメ(<>)を使う場面
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いわゆる…と言いたいとき
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言葉を特別な用法で使いたいとき
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その言葉にとくに注目を惹きたいとき
-
【おまけ】黒黒した文章にしないコツ
理科系の作文技術には<適当な字面の白さ>が重要である、と書かれていました。
これは以前ネットで話題になっていた「文章をひらく」ということと似ていると思います。
漢字を「ひらく」と文章はぐっと読みやすくなる!|トピックス|STEP UP WEB|大阪のホームページ制作・作成サービス (alfactory.co.jp)
いくつかコツが書かれていたので、ついでにまとめておこうと思います。
- <漢字だけで書くことば>をベタに二つ続けるのは避ける(理科系の作文技術より)
例:比較的少ない→比較的すくない
例外:私自身、衝突直前…など、二つのことばでも熟語とみなせるもの
以下は先述の記事より
- 補助動詞はひらく
例: 「~して頂きます」、「~して下さい」、「~致します」
- 複合動詞はどちらかの動詞をひらく
例1:食べ続ける=「食べる」+「続ける」→「食べつづける」
例2:見回す=「見る」+「回す」→「見まわす」
- 当て字や難しい漢字はひらく
例:「有難う御座います」、「目出度い」、「流行り」
また何か書きたい内容が出てきたら書き足しますが、ひとまずはこの辺りで締めます。
おしまい。