これまでも書いている通り、わたしは基本的にはAnaconda を用いてソフトウェアのインストールを行っています。周辺パッケージのインストールやパッケージへのパス通しも全部自動でやってくれてとっても楽なので。
しかし、世の中にはAnaconda でインストールできないソフトや、Anaconda でインストールしてもうまく動かないソフトがあるので、今回はそうしたソフトウェアのインストール方法をご紹介します。
- インストールしたいパッケージの公式サイトに行き、インストール用ファイルをダウンロードする
- gz ファイルを解凍「tar -zxvf ファイル名.tar.gz」
- cd コマンドで解凍したフォルダ内に移動
- 解凍フォルダ内のREADME ファイルか、そのソフトウェアの公式サイトのREADME ページを開き、インストール欄を読んでそれに従う
- そのソフトウェアのフォルダ(=解凍されたフォルダ)にパスを通す
インストールしたいパッケージの公式サイトに行き、インストール用ファイルをダウンロードする
サーバー上にダウンロードする場合はダウンロード用アイコンを右クリックしてURL をコピー&「wget URL」で今いるフォルダにインストール用ファイルがダウンロードされると思います。
インストール用ファイルは大体tar.gzなので、今回はインストールされたファイルがtar.gz だった設定で説明します。
gz ファイルを解凍「tar -zxvf ファイル名.tar.gz
」
cd コマンドで解凍したフォルダ内に移動
解凍フォルダ内のREADME ファイルか、そのソフトウェアの公式サイトのREADME ページを開き、インストール欄を読んでそれに従う
大方の場合は
$ ./configure
※「./configure --prefix=/configureしたpackageを/入れたいdirectory」でソフトウェアのインストール先を指定できるので、ソフトウェアは決まったフォルダにまとめておくのが吉
$ make
$ make install
でインストールが完了しますが、そうではない場合もあり、そういう場合はREADME や公式サイト等にインストール方法が書いてありました。わたしが見てきた限りは、ですが。
後輩の様子を見ていた感じ、コマンドを使ってほとんど動かしたことがないパソコンではインストールに必要なmake コマンドやgcc などが入っていないことがあるみたいです。
エラーが出て./configure もmake もできないよ!となった場合、諦めずにエラーコードを丸ごとコピペして検索してみましょう。よほどマイナーなソフトウェアでない限りは先人の知恵が出てくるので大丈夫です。
また、make install はroot でないと実行できないので注意。
最後になりますが、ソフトウェアを使う前に
そのソフトウェアのフォルダ(=解凍されたフォルダ)にパスを通す
パスを通さないとシステム側がソフトウェアがどこにあるのか認識できず、使えるようにならないためです。
※ただし、勝手にパスをシステムの設定ファイルに書き込んでくれるソフトウェアもあります。
パスの設定は「export PATH="$PATH:/パスを設定/したい/ディレクトリ"」と打てばできますが、ターミナルに打って実行する場合、ログインし直すたびに同じコマンドを実行しなくてはならず、面倒です。
したがって、bashrc などのbash を起動したときに勝手に読み込まれる設定ファイルに書き込んでおくといちいち打ち直さなくてよくて便利です。
bash とかbashrc って何?というひとはこのサイトがわかりやすいかもしれません。
.bashrcとは|「分かりそう」で「分からない」でも「分かった」気になれるIT用語辞典 (i-3-i.info)
★bashrc の編集の仕方
①「vim ~/.bashrc 」とターミナルに打ち込む
bashrc 編集に使うコマンド
- 「i」:押すと編集モードになり、書き込みができる。変にいじると大変なことになるので気をつけましょう
- 「:q!」:保存せずvim を抜けることができる
- 「Esc」:編集を抜けられる
- 「:wq」:保存してvim を抜ける
- その他のvim コマンドについてはhttps://qiita.com/hide/items/5bfe5b322872c61a6896 にて確認
② 書き込んだ内容を反映するために「source ~/.bashrc」とターミナルに打ち込むか、再ログインを行う
おしまい